1,500年も前からい草が栽培されていた記録が残っているほど歴史が古く、
い草の産地として全国的に知られていた岡山県倉敷市。
その発展は中世から江戸時代にあったと言われています。
水運の要所でもあった、瀬戸内海に面する倉敷市高梁川流域は
い草を使った花筵(花ござ)や畳等の産業で大きく発展しました。
しかし、
・水島地区をはじめとする大規模工業の発達
・農業の兼業化
・廉価品・海外製の流通
・畳の需要低下
などから、い草産業は衰退、激減してしまいます。
そんな時代の流れを受けたにもかかわらず、
い草のかご、通称「いかご」を今でも一つ一つ、
手作業にこだわって作っていらっしゃる方がいます。
お話を聞いてみると「いかご」は、
元々「闇かご(闇市に行くときのかご)」と呼ばれており、
昭和20年〜40年頃にかけて、ごく普通に買い物かごとして使用されていたとのこと。
作り方はい縄(いぐさの縄)を大型の機折り機に1本づつ掛けていき、
生地状に織っていきます。

生地状にしたものを、両端をかがり、編んでかごの形に仕上げます。
接続部分や持ち手はぎっちりとい草で編まれています。
いかごはとても丈夫で、い草特有のいい香りが
新鮮さと懐かしさを同時に届けてくれます。
こちらはその中でも一番大きい大サイズです。
さわやかな色味とシンプルできっちりとした網目、
見ているだけでなんだか気持ちがいいです。
何年も使用するにつれ、い草の緑色は、
味わい深い茶色へと経年変化していきます。
サイズ/重量
約37x15x高さ30cm(取っ手付高さ48cm)/500g
天然素材を使った職人手作りの為、一つ一つの形・風合い・色味が若干異なります。
予めご了承いただいた上でご購入いただけると幸いです。表示サイズ、重量などは目安となります。
お取り扱いについて
・ささくれや破片でお体や衣類などを傷めないようご注意ください。
・水に濡れたらカビが生えないよう、できるだけ水を切り、できればふき取り、
日陰の風通しのいいところで乾かすようにしてください。