宮城県の竹細工といえば、伝統的な細い篠竹を使った竹細工が有名ですが、
同じように細く、もう少し黄色みがある鈴竹を使った細工もしています。
こちらは茹でたものを熱湯から揚げるのに使う、昔ながらの道具「すいのう」です。
産地では「さで」と呼ばれています。
こちらは3サイズある中でも真ん中の中サイズです。
少し大きめの鍋にずぶっと入れて、ざざーっと揚げる感じ。
気持ちがよさそうです。
熱い茹で汁をそのままに、
連続して茹でたい時や茹で汁を取っておきたいときには最適な道具です。
麺類や枝豆など豆類、野菜類、はたまた水餃子やお団子まで、
しっかりとお湯からすくい上げてくれます。
網目の部分は細い笹のような鈴竹で編まれています。
縁から柄の部分はマタタビの木を使い、すべて自然素材のみで仕上げられています。
持ち手には鈴竹を二箇所で巻いています。
荒々しさが残っているのも手作りならではですね。
竹で作られたすいのうは「福をすくう」縁起物。
壁にかけて、花をあしらう方もいらっしゃるほどです。
「実用的」でありながら、縁起物として「飾る」要素も兼ね備えた
ある種の気品すら感じさせてくれる一品です。
※仙台市よりも50キロほど北部に位置する大崎市やさらに北部の栗原市では、
江戸時代のころから武家の内職でかごやざる作りが始まったと言われています。
その地域に自生していた篠竹や鈴竹を業務用や暮らしの用途に合わせて作っていました。
最盛期は80種類以上の種類のかごやざるが作られていましたが、
時代の流れとともに種類も生産量も減少しており、現在では貴重な品になっています。
サイズ/重量
おおよそ寸法:かご部分16x19x高さ4cm
柄付全長45cm程度/70g
天然素材を使った職人手作りの為、一つ一つの形・風合い・色味が若干異なります。
予めご了承いただいた上でご購入いただけると幸いです。表示サイズ、重量などは目安となります。
お取り扱いについて
・ささくれや破片でお体や衣類などを傷めないようご注意ください。
・水に濡れたらカビが生えないよう、できるだけ水を切り、できればふき取り、
日陰の風通しのいいところで乾かすようにしてください。