山形県/シナノキ 花結び手提げ(てんご) 小・大 2サイズ
かごバッグ(手提げ) / バスケット
55,000円(税込60,500円)
サイズ | |
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小サイズ / 60,500円(税込) | |
大サイズ / 63,800円(税込) |
サイズ(外寸) / 重量
大サイズ:約27x10x高さ24cm(持ち手付き高さ35cm)/240g
こちらのページに掲載の商品は、どのサイズ・タイプにおきましても、
ポスト投函タイプの「ネコポス」配送はお選びいただけません。
上記のサイズは弊店への入荷分総量のうち、その中間値を表示しており、あくまで目安となります。自然素材を使った手作り品のため、表記サイズから2-3cm前後するものもございます。
収納するところがお決まりの際などは、サイズに余裕を持ってご注文いただきますよう、お願いいたします。
また、ひとつひとつの形・風合い・色味も異なります。
予めご了承いただいた上で、ご注文下さい。
お取り扱いについて
ささくれや破片でお体や衣類などを傷めないようご注意ください。
どの素材においても、できるだけ戸棚などにしまいこまず、風通しのよい場所で保管するようにしてください。
保管の際は、直射日光を避け、湿気の溜まらない、なるべく高い場所に置くと良いです。
雨や水に濡れたら乾いた布で拭き取り、風の通る日陰や室内でよく乾かしてください。
ほこりが溜まらないよう、たわしやブラシなどを使った定期的なブラッシングをおすすめします。

その昔、日本海に面する山形県や新潟県は
出羽や越後という地名で呼ばれていました。
また、その山形県と新潟県を含む秋田県から越前福井あたりまでを
羽越地方とも呼んでいます。
その羽越地方にあたる山形県と新潟県の県境のエリアでは、
「しな織(おり)」と呼ばれる、シナノキから作り出す織物が今現在も作られています。
沖縄の芭蕉布や静岡県のくず布と並び、代表的な古代織とされています。

その発祥は平安時代にも遡るとも言われており、
以前は全国各地で作られていましたが、木綿や絹の普及、
戦後の化学繊維の大量生産により、姿を消したものも多くあります。
それでも今なお残っている古代布づくりは、
山里における大切な冬仕事という位置付けはもちろんのこと、
昔と変わらない技術で周辺の自然のものから作られる素朴さと温もりが、
人々を魅了し続けているからだと感じます。
しな織ができるまでの行程は大きく分けて10段階です。6月にシナノキの選別・伐採から始まり、実際に織り機にかけるのは翌年の2月頃。材料の下ごしらえに農作業との兼ね合いもありますが、半年もの時間があります。
しかし、そのような行程から生み出されたしな織には、香りといい、風合いといい、えも言われぬ自然素材の魅力が詰まっています。


シナノキは日本全国に生息しているため、岡山県のがま細工における「ヤマカゲ」や福島県の「モワダ」などと呼び名を変えて、かご細工に使用されています。
そのしな織の技術で作られたかごを産地の言葉では「てんご(てご)」と言います。もとはもう少し大きなサイズで、水にも強い素材のため、主に山仕事の際に重宝され、山菜・野菜などの収穫かごとして使われていました。

こちらは今の暮らしに合わせたサイズ感の、「花結びてんご」とも言われる手提げ。
2サイズをご紹介します。





















こちらの小サイズと大サイズ、見比べるとわかるように、
しな糸には、濃い茶色から少し白っぽい色まで、さまざまな色の表情があります。
これは染めたりしているわけではなく、その木を剥がしてみると、
さまざまな色の違いがあり、自然な発色であるそうです。
これが木から作られたとは思えないほどの優しい風合いです。

山での収穫かご、仕事用のかごとして使われていた素材ですので、
かごとしての強度も申し分ありません。
しな糸で織られたこちらの手提げ、繊細なつくりに見えますが、
お出掛けかごとして、財布やかぎ、携帯電話、水筒やポーチ、本などを
入れて持ち歩いてもじゅうぶんに耐えられるつくりです。
どちらのサイズも、日頃持ち歩くほどの荷物の量でしたら、
多少重さがあってもしっかりと支えてくれます。
こちらの手提げの特性上、中に入れたものの重さでかご部分が多少伸びていきます。
お使いにならないときには、中になにも入れない状態でつるしておくか、
棚などに置いて保管するようになさるといいかと思います。






古代からおなじ技術で紡がれた、しな糸を使って作られた手提げ。
とても軽く、編み目も美しく、柔らかい手当たりで、日々活躍してくれます。
少しも色あせないその技術、使いつづけることで、ずっとつないでいきたいものです。
どちらかお好みのサイズをお選びください。
