山梨県/スズ竹 小ざる(米とぎざる・水切りざる) 特小・小・中 3サイズ
米とぎざる・米あげざる
5,300円(税込5,830円)
サイズ | |
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特小(二合用) / 5,830円(税込) |
SOLD OUT |
小(三合用) / 6,380円(税込) |
SOLD OUT |
中(五合用) / 6,930円(税込) |
SOLD OUT |
サイズ(外寸) / 重量
小サイズ(三合用) :約直径21-23x高さ11cm(底の外寸直径約15cm)/130g
中サイズ(五合用) :約直径25-27x高さ13cm(底の外寸直径約17cm)/190g
こちらのページに掲載の商品は、どのサイズ・タイプにおきましても、
ポスト投函タイプの「ネコポス」配送はお選びいただけません。
上記のサイズは弊店への入荷分総量のうち、その中間値を表示しており、あくまで目安となります。自然素材を使った手作り品のため、表記サイズから2-3cm前後するものもございます。
収納するところがお決まりの際などは、サイズに余裕を持ってご注文いただきますよう、お願いいたします。
また、ひとつひとつの形・風合い・色味も異なります。
予めご了承いただいた上で、ご注文下さい。
お取り扱いについて
ささくれや破片でお体や衣類などを傷めないようご注意ください。
どの素材においても、できるだけ戸棚などにしまいこまず、風通しのよい場所で保管するようにしてください。
保管の際は、直射日光を避け、湿気の溜まらない、なるべく高い場所に置くと良いです。
雨や水に濡れたら乾いた布で拭き取り、風の通る日陰や室内でよく乾かしてください。
ほこりが溜まらないよう、たわしやブラシなどを使った定期的なブラッシングをおすすめします。

およそ400年前の江戸時代初期から続く、山梨県のスズ竹細工。
富士山の二合目付近に自生するスズ竹は、細くしなやかでざるを作るのに適していました。
他の地域での竹細工は大概、秋から冬にかけて材料を取りますが、
こちらのスズ竹は一年中材料を採取することが可能です。
そのため、いつも美しい色味とよい香りが漂います。
ざるを編む材料のことを産地では「ヘゴ」と呼びます。
直径1cmにも満たない細いスズ竹を4つ割りや6つ割りにして、表皮に近い部分だけを削り出し、編むためのヘゴを作ります。
そのヘゴを鉄の板に開けた穴に通しながら、幅をそろえていきます。
そんな工程を経て編まれた、産地で「小ざる」と呼ばれる深さがあるざるです。
こちらのページでは産地における一番小さいサイズから3サイズをご紹介します。
どのサイズも基本的な作りは同じです。
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平たいざるを作るのと同様に、底の中心から作っていきます。中心から放射状に伸びたひごに、巻きつけるように編んでいきます。 -
2本ずつの縦骨に横にまわすヘゴを規則的に編み重ねています。ざるの内側につるつるの表皮が来るように編んでいます。 -
縁は縁巻き用の柔らかい竹を使って巻きます。この新竹のことを産地では「ノロッコ」と呼ばれています。 -
巻縁仕上げ(まきぶちしあげ)と呼ばれる手法です。 -
この方法ですと、真竹細工の縁の仕上げでよく用いられる籐(とう)や、針金や銅線などの他の材に頼らずに竹だけで完結できます。 -
そして、この深いタイプのこの「小ざる」で特徴的なのは、中心部分に見える底から縁にかかっている補強の力竹(ちからだけ)です。 -
円に対して、十字に縁から反対側の縁へとかけられています。 -
途中の編み目にも刺しながら、ざるを支えています。
この補強の力竹は長くざるを使っていく上では、大切な役割を果たします。
ざるは水を含んだお米など、重いものを繰り返し入れて使っていると、
だんだんと、ざるの底に近い側面の編み目が離れていくことがあります。
それをこの力竹があることによって、防いでいます。
この「小ざる」にはサイズに関わらず、一番小さいサイズにも力竹が通っていますから、とても安心感があります。
それでは、3サイズを順にご紹介します。
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こちらは一番小さい特小サイズです。 -
お米ですと、二合程度入れて洗うのがちょうどよいと言われています。 -
次は、小サイズです。産地では二番目に小さいです。 -
お米ですと三合程度入れて洗うのがちょうどよいと言われています。 -
最後は中サイズです。産地では小さい方から三番目のサイズです。 -
お米ですと五合程度入れて洗うのがちょうどよいと言われています。 -
この3サイズはこのように入れ子にもなるので、複数あってもあまり場所を取りません。 -
米とぎざるとして使われるときには、下にボールなどを敷き、お米の入ったざるを入れ、流水でぐるぐると手を回すと、編み目やお米同士がぶつかり糠が落ちます。
ボールの水を数回変えて、同じ動作を繰り返します。ざるの側面にこすりつけたりする必要はありません。

ざるを作るときに、山梨県のスズ竹の材料は他の地域に比べて短いこともあり、ぐるぐるまわすヘゴはどんどんと継ぎ足していきます。
この職人さんの場合、反時計まわりに手をまわしたほうが、継ぎ足した時に少し飛び出る竹が指に当たりにくいです。
とはいえ、右の写真のように少し飛び出してしまうことがどうしてもありますので、
米とぎなどで中に手を入れる場合などはくれぐれもお気をつけください。
特小・小・中の3サイズの中から、お好みのサイズをお選びくださいませ。
