長野県/根曲竹 天ぷら皿(菓子盛りかご) 六つ目編み
果物・茶菓子・パン盛りかご
4,800円(税込5,280円)
サイズ(外寸) / 重量
こちらのページに掲載の商品は、
ポスト投函タイプの「ネコポス」配送はお選びいただけません。
上記のサイズは弊店への入荷分総量のうち、その中間値を表示しており、あくまで目安となります。自然素材を使った手作り品のため、表記サイズから2-3cm前後するものもございます。
収納するところがお決まりの際などは、サイズに余裕を持ってご注文いただきますよう、お願いいたします。
また、ひとつひとつの形・風合い・色味も異なります。
予めご了承いただいた上で、ご注文下さい。
お取り扱いについて
ささくれや破片でお体や衣類などを傷めないようご注意ください。
どの素材においても、できるだけ戸棚などにしまいこまず、風通しのよい場所で保管するようにしてください。
保管の際は、直射日光を避け、湿気の溜まらない、なるべく高い場所に置くと良いです。
雨や水に濡れたら乾いた布で拭き取り、風の通る日陰や室内でよく乾かしてください。
ほこりが溜まらないよう、たわしやブラシなどを使った定期的なブラッシングをおすすめします。

長野県戸隠では、暮らしの中で使われる道具として
ざる、びく、目かご(茶碗かご)、箕(み)の4つを
代表的な根曲竹細工(ねまがりたけさいく)としています。
その中でもひと際かわいらしいサイズで、産地で「天ぷら皿」と言われるかごです。
戸隠竹細工に関わる職人さんたちが誰でも作りやすいようにと考えられた編み方は、凝った作りではなく、シンプルな編み模様になっています。
根曲竹(チシマザサとも呼ばれます)のみで仕上げていますが、
ざるの部分によって、一年目のもの、二年目のものというように生育年数が異なる竹を使って編まれています。
例えば、ざるの真ん中のひごは二年目以上のものを使い、そのまわりは一年目の若い竹を使う、というように、
生育年数が異なると竹の質(硬さなど)も変わってくるため、
ひごの曲げる角度を考慮し、適した竹を使って編まれた、まさに手の込んだ一品です。
-
直径は大人が目いっぱい手の平を広げた程度の大きさです。 -
竹細工の基本である六角形を作る「六つ目編み」で 全体が編まれています。時折、焦げたような跡があるのは、仕上げにささくれを火で焼くためです。通常の仕上げ仕様となりますので、ご安心くださいませ。 -
縁の芯材も縁巻きも根曲竹のみで作られています。 -
一つ一つの編み目を通って、巻き留めています。 -
浅いものの、しっかりと側面が立ち上がっています。 -
こちらは裏返したところです。補強に力竹(ちからだけ)が三角形に入っています。補強の竹が少し出ていることがあります。十分お気をつけください。 -
持ち手(フック)もついていますので、保管しておくときなどに吊るせて便利です。

六角形が連続するシンプルな幾何学模様が美しいです。
厚みのある根曲竹を使用して、かっちりと仕上げられています。
細かい竹のささくれやひげなどが生じる場合がございます。ひげくらいであれば、自然に落ちてなくなっていきます。
ささくれなど気になる場合は、衣類のほつれと同じ要領で、
ほつれの根本部分をはさみやニッパーなどを使い、処理するのも一つです。

名前の通り、懐紙などを敷いて、天ぷらを盛り付けるお皿として。
また、和洋問わず、お菓子を盛り付けるかごとしても、載せたものを引き立ててくれそうです。
その他、キッチン周りで冷蔵庫に入れない野菜を入れておいても。

食べ物以外では、玄関先やリビングなどで、 キーケースなや文房具類の小物入れとしても使えそうです。
見た目以上にかっちりとした作りの根曲竹のかご、
お好みの使い方でお楽しみください。

<長野県戸隠の根曲竹細工>
江戸時代初期から戸隠中社地区の人々の生活の糧として始まりました。
平地が少なく水田がない戸隠においては竹が年貢として特例で認められるほど、
暮らしと竹が密接に関わりあっていました。
明治時代から昭和中期にかけては養蚕業が盛んになるにつれて、
蚕籠(かいごかご)の需要が高まり、根曲竹細工の生産量、職人数ともに最盛期を迎えました。
材料採取は、国有林から伐採の権利を借りて行われており、
大切な資源保護のため、春のタケノコの時期には乱獲されないよう
「筍番」を竹細工生産組合の組合員が交代で行っています。
そうして採取された根曲竹は、表面を磨いて四つ割りにされ、皮と身を分けてひごにされ、編まれていきます。
仕上がりの美しさと丈夫さ、そして根曲竹独特の温もりを感じる実用品の数々は、
現代でも広く愛用されており、色味などが経年変化をする楽しみも味わうことができます。