岡山県/がま 花筒
花入れかご
4,000円(税込4,400円)
サイズ(外寸) / 重量
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上記のサイズは弊店への入荷分総量のうち、その中間値を表示しており、あくまで目安となります。自然素材を使った手作り品のため、表記サイズから2-3cm前後するものもございます。
収納するところがお決まりの際などは、サイズに余裕を持ってご注文いただきますよう、お願いいたします。
また、ひとつひとつの形・風合い・色味も異なります。
予めご了承いただいた上で、ご注文下さい。
お取り扱いについて
ささくれや破片でお体や衣類などを傷めないようご注意ください。
どの素材においても、できるだけ戸棚などにしまいこまず、風通しのよい場所で保管するようにしてください。
保管の際は、直射日光を避け、湿気の溜まらない、なるべく高い場所に置くと良いです。
雨や水に濡れたら乾いた布で拭き取り、風の通る日陰や室内でよく乾かしてください。
ほこりが溜まらないよう、たわしやブラシなどを使った定期的なブラッシングをおすすめします。

鳥取県と裾野を分ける岡山県蒜山(ひるぜん)地方には、
今からおよそ600年以上前から伝わる「がま細工」があります。
漢字で「蒲(がま)」と書くこの植物は、地名などにも使われているようにとても身近な植物で、北海道から九州地方まで広く分布しています。
蒲鉾(かまぼこ)や蒲焼(かばやき)という言葉も、がまの穂の形が特徴的(大きなソーセージのような形)であり、その形状にそれぞれが似ていたため、その名がついたそうです。
蒜山がま細工では「ヒメガマ」という種類を使用し、今でも暮らしの道具が作られ続けています。

本来ヒメガマは湿地に自生するものですが、
こちらのがま細工を編まれる方々は栽培から手掛けられています。
ヒメガマは軽く、油分を含むので防水、保湿性に優れています。
もとは兵糧(ひょうろう)を運ぶための背負いかごが作られていたのが起源とのこと。
かつては雪靴なども作られていたそうです。
ヒメガマと、もうひとつの材料であるのがシナノキという木の皮の繊維です。
シナノキの木の皮のことを産地の皆さんは「ヤマカゲ」と呼んでいます。
このヤマカゲは川につけて、発酵させてから、
木の年輪にそって薄くはがしていくそうです。
発酵させるため、乾燥させるまで「ヤマカゲはにおいがきっついのよ~」と
笑いながら話してくださる作り手の皆さん。
とても楽しそうなのが印象的です。

こちらのページでは、がま細工の中では小さめのかご、花筒(はなづつ)をご紹介します。
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筒形のかごに引っ掛け紐が付いている仕様です。 -
側面の編み目はすだれを編むような道具で作るため、シンプルかつ素朴です。 -
がまの茎を5枚ほどむいて芯に近い部分を使います。肉厚で弾力のあるがまが縦に並びます。 -
ご自身たちで栽培から乾燥などの下処理まで丁寧に行っています。がまが持つ、適度な油分から放つ光沢と艶やかさには見とれてしまいます。 -
縁も段差なく、実に滑らかに、そして、きれいに織り込まれています。 -
上から見ても、安定した仕上がりです。 -
引っ掛けるフープの部分は、ヒメガマとヤマカゲ(シナノキ)をより合わせて作っています。 -
ヒメガマの艶とヤマカゲの強靭さを合わせた縄です。乾燥させたヤマカゲは特ににおいはありません。 -
内側部分です。フープはかごの縁と、一段目のヤマカゲの縄部分にしっかりと留められており、壁などに吊るしたときにも重さに耐えられる作りとなっています。 -
底面は市松模様で編まれています。
底面から側面へと立ち上げる縁取りの編み目も細かい仕上がりです。 -
デザインとしてもアクセントになりつつ、実用の面でも、かご全体をしっかり支える作りになっています。 -
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持ったときのサイズ感です。 -
小さめの花瓶やコップに水を入れたものをかごの中に入れ、花入れ籠として。 -
がまの爽やかな白さと、草花や枝木との相性はとても良いと思います。
※こちらの写真に使用している花筒はお届けするものと取っ手の仕様が異なります。 -
季節の花をちょこっと飾って、楽しめそうです。
「丈夫で、軽い」はかごの基本だと思いますが、
このがま細工においても、「ヒメガマ」と「ヤマカゲ」
それぞれの素材の特性を生かしながら、それを忠実に実現しています。

花筒は自立するので、そのままテーブルや玄関先に置いたり
またはループを壁に引っ掛けて飾って楽しむのも良さそうです。
花入れの用途のほかにも、水筒やペットボトル入れとしてもおすすめです。
カバンやベルトの紐にループを通して、吊り下げるようにしてもお使いいただけます。
またはペン立てやカトラリー立てとしてもどうぞ。
さまざまなシーンで活躍してくれることと思います。
