岩手県/すず竹 ごかご 小・中 2サイズ
椀かご / 水切りかご
7,000円(税込7,700円)
サイズ | |
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小サイズ / 7,700円(税込) | |
中サイズ / 8,800円(税込) |
サイズ(外寸) / 重量
中サイズ 約直径32×高さ24(かご部20)cm/270g
NW-B
こちらのページに掲載の商品は、どのサイズ・タイプにおきましても、
ポスト投函タイプの「ネコポス」配送はお選びいただけません。
上記のサイズは弊店への入荷分総量のうち、その中間値を表示しており、あくまで目安となります。自然素材を使った手作り品のため、表記サイズから2-3cm前後するものもございます。
収納するところがお決まりの際などは、サイズに余裕を持ってご注文いただきますよう、お願いいたします。
また、ひとつひとつの形・風合い・色味も異なります。
予めご了承いただいた上で、ご注文下さい。
お取り扱いについて
ささくれや破片でお体や衣類などを傷めないようご注意ください。
どの素材においても、できるだけ戸棚などにしまいこまず、風通しのよい場所で保管するようにしてください。
保管の際は、直射日光を避け、湿気の溜まらない、なるべく高い場所に置くと良いです。
雨や水に濡れたら乾いた布で拭き取り、風の通る日陰や室内でよく乾かしてください。
ほこりが溜まらないよう、たわしやブラシなどを使った定期的なブラッシングをおすすめします。

こちらはすず竹で編まれた、六つ目編みのかごです。
「ごかご」は主に椀かごとして、器を入れておく用途で使われています。
こちらのページでは「小」と「中」の2サイズをご紹介します。
※2015年から続く、材料枯れの影響が深刻化し、下の写真のようなすず竹の色がまだらになってきております。今後もこのような竹の状況が続くことが予想されます。あらかじめご了承ください。


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かごの下に高台がつき、編み目も開いて通気性のよい作りになっています。 -
かごの側面は、すず竹ひごを2本ずつ取り、六つ目編みをベースにして編まれています。深刻な材料不足の影響で、時折、竹の色が紫色や茶色っぽく見える部分があります。これは、皮がむけて紫外線を浴びることで自然に着色したものです。お使いいただく分には問題ございません。 -
縁部分は篠竹を芯材にして、すず竹のひごを等間隔に巻いていく「透かし巻き縁」仕上げで作られています。 -
かごの内側から見た縁部分です。内側から見ると、側面を編んだすず竹のひごが折り返されて留められているのがわかります。 -
縁を上から見たところです。きっちり締まっていて、強度面も申し分ありません。 -
かごの高台部分です。高台があることで通気がとれ、水切れもよくなります。 -
高台も口部分の縁と同じように、篠竹を芯材にしてすず竹を等間隔で巻く仕上げとなっています。 -
すず竹自体はしなやかさがありますが、篠竹を芯材に入れることにより、カチッと固定され強度が増します。 -
かごの底面は竹ひごを2本ずつ使って六つ目編みで編まれています。編み目が六角形になっているため、「六つ目編み」と呼ばれます。 -
小と中サイズでこのように入れ子にすることもできます。 -
それではサイズごとにご紹介します。こちらは小サイズです。 -
かごの内寸は口部分の直径約23cm、高さ14cmほど。 -
1〜2人分のご飯茶碗、お椀、小皿、コップが重ねて入るほどの容量です。 -
こちらは中サイズです。 -
かごの内寸は口部分の直径約28cm、高さ20cmほど。 -
3〜4人分のご飯茶碗、お椀、小皿、コップが重ねて入るほどの容量です。

ひごの色は悪くなっていますが、編みの技術や、仕上げの丈夫さは健在です。椀かごという目的は十分に果たしてくれます。

以前には水切りかごとして使われていましたが、
こちらのかごは、内側に竹ひごの皮ではなく繊維のある身の部分が使われており、
竹が水分を吸って湿ったままカビが生えることもあるため、
現代の住環境を考えると、器などを洗って水を切るかごとしては、あまり向いていません。
洗い終わって水気を軽く拭き取り、もう少し乾かしておきたい器などを入れておいたり、
果物、根菜などの野菜や食材のストックを入れておいたりするのにお勧めです。
すず竹はその竹表皮のつやつやとした光沢、
柔らかく弾力性に富んでいて心地よい手触り、そして丈夫さが特徴です。
またその色味が徐々にあめ色に移り変わっていく経年変化も楽しみのひとつ。
使いこんであめ色に変化してもなお、水洗いすると表皮が艶を帯びるほど優秀な素材です。
どちらかお好みのサイズをお選びくださいませ。

<岩手県鳥越のすず竹細工>
岩手県二戸郡一戸町にある鳥越地区。
すず竹細工の有名な産地として知られています。
鳥越地区に生息するすず竹は特に強くてしなやかといわれ、
この竹を使って1000年以上も前から丈夫で実用的なすず竹細工がなされてきました。
しかし、2015年頃から数年にわたって岩手県各地ですず竹が一斉に枯れるという現象が起こり、
材料である良質なすず竹を確保することが難しくなってしまった今、
すず竹細工がより貴重なものとなっています。
寿命を迎えると小さく黄色い花を咲かせた後に枯れてしまうそうで、120年に一回現れるという竹枯れの後、
若芽が竹細工に使用できる背丈になるまでには10年、20年とかかるとも言われています。
長年、すず竹細工に携わってきた作り手の皆さんにとっても経験のない事態。
しかし、伝統的な細工を絶やすまいと、山を丁寧に歩き、
通常の何十分の一の量しか取れないすず竹を使い、細工を続けてくださっています。