神奈川県/ホウキモロコシ あずま型 長柄箒 ブラウン
ほうき / ちりとり
33,000円(税込36,300円)
サイズ(外寸) / 重量
こちらのページに掲載の商品は、どのサイズ・
ポスト投函タイプの「ネコポス」配送はお選びいただけません。
上記のサイズは弊店への入荷分総量のうち、その中間値を表示しており、あくまで目安となります。自然素材を使った手作り品のため、表記サイズから2-3cm前後するものもございます。
収納するところがお決まりの際などは、サイズに余裕を持ってご注文いただきますよう、お願いいたします。
また、ひとつひとつの形・風合い・色味も異なります。
予めご了承いただいた上で、ご注文下さい。
お取り扱いについて
ささくれや破片でお体や衣類などを傷めないようご注意ください。
どの素材においても、できるだけ戸棚などにしまいこまず、風通しのよい場所で保管するようにしてください。
保管の際は、直射日光を避け、湿気の溜まらない、なるべく高い場所に置くと良いです。
雨や水に濡れたら乾いた布で拭き取り、風の通る日陰や室内でよく乾かしてください。
ほこりが溜まらないよう、たわしやブラシなどを使った定期的なブラッシングをおすすめします。

こちらは、ホウキモロコシで作られた柄の長い箒(ほうき)です。
「あずま(東)型」というタイプで、特に関東地方でよく作られていた形のようです。
柄が長く、穂先が水平になっており、掃く部分の幅が広くて厚みがうすいのが特徴です。

おなじ長柄タイプの箒で、「くし型」と呼ばれるもの(写真右)も、別のページでご紹介しています。
*「神奈川県/ホウキモロコシ くし型長柄箒 ライトブルー」の商品ページはこちらから
くし型に比べると、あずま型(写真左)は掃く部分の穂の厚みがうすいため、
二つを持ち比べると、あずま型の方がより軽く感じます。

ホウキモロコシは、イネ科モロコシ属の一年草で、
春に種を播き、生育すると夏頃には2〜4m前後まで伸びます。
茎の先に穂がつき、箒には主にその穂の部分が使われます。
こちらの箒は地元・神奈川で育てられたホウキモロコシを使って、作られています。

これまでに多くの箒を作ってこられた、
熟練した技術をもつ職人による確かな作りです。
昔から作られてきた、箒の定番といえる長柄箒。
掃除機をつかわずとも、こちらの箒一本で各部屋を掃除できますし、
大広間の和室など、広いスペースをしっかり掃除したいというときにも重宝します。

ホウキモロコシを箒に成形していく過程で、綿糸が使われていますが、
こちらの糸は草木染めで色付けされています。
あずま型に使われている糸は、
「アセンヤク(アカネ科の植物で、葉や若枝のエキスが生薬として用いられる)」で
染めたブラウン系の染糸です。
*草木染めのため、色の濃淡などは個体差があります。
-
この穂先の根元部分の独特な編み方が「あずま型」の特徴です。 -
-
おなじ長柄箒の「くし型」と比べると、あずま型は厚みがうすく、その分、箒が軽量のため、軽やかに掃けます。 -
柄の部分は、和歌山県産の黒竹(くろちく)が使われています。 -
柄の長い箒ですので、男女や身長の高い低いを問わず、ほぼどなたでも腰を曲げることなく掃くことができるのが嬉しいところです。 -
あまり疲れを感じずに、掃き続けられそうです。 -
掃く部分の幅が広く、広い範囲のごみをしっかりとかき集めることができます。 -
まっすぐに揃った穂先。掃くときは強く床に押し当てず、軽く穂先でなでるように掃くと、箒が長持ちします。 -
密に詰まっていて、髪の毛、埃、ごまのような小さくて細かいごみも逃さずに掃き出してくれます。 -
こちらのように、少しクセのついた箒をお届けすることもございます。気になる場合は、穂先を水で濡らして形を整え、布で包み重石を乗せて1日程度寝かせると穂先の形が整います。その後は陰干しでよく乾かしてください。

基本の姿勢は両手で柄を持ち、床に対して垂直に穂先をあてる。
それほどの力は要らず、本当に穂先で軽くなでるようにさっと掃くだけで、ごみが集まります。
畳だけでなく、フローリングやタイルの上もスッスッとなめらかに掃けますし、
ラグマットの目に入り込んだ埃やくずも、しっかりかきだしてくれます。
サッサッサッ、サッサッサッと箒が床をなでる軽やかな音が心地よく、
これで掃除を終えたあとには、部屋もすっきり整って、
適度に身体を動かした爽快感や開放感を得られるのではないかと思います。

コード式の掃除機だとバランスを取りにくい階段掃除も、
こちらの長柄箒ならしっかり身体を安定させて一段一段掃くことができます。
柄の長さを利用して、天井など高いところの埃や蜘蛛の糸を払うのにも。
軽くて丈夫なこちらの箒。掃除機とはまた違った良さがあります。
ブーンという掃除機の音にかき消されることなく、
お気に入りの音楽を聴きながら、箒で掃いて、腕、足と身体を軽く動かし気分転換。
すこし億劫に感じていた掃除の時間が、ささやかな楽しみに変わるかもしれません。

写真は、ご紹介したいお手入れの一つ。
日頃からよく「穂先を手でやさしく撫でるようにする」と良いそうです。
(*強めに引っ張ると穂が抜けてしまいますので、力加減にご注意ください。)
穂先についた埃や髪の毛を取りのぞきつつ、お掃除の前や後に、なでてみてください。
こうすることで、穂先のコンディションを整えて、長く使いつづけられます。
また、箒は長く使いつづけると、くせがついたり、穂先がすり減ってきたりしますが、
そういった経年の変化とともに、より自分に寄り添った、使い勝手の良い道具となっていくことと思います。
楽しい掃除の時間となりますように。
***ご配送につきまして***
こちらの箒は、全長がとくに長い商品となりますため、
通常の配送料に加え、別途+1,500円を申し受けます。
また、他のかごやざるとの同梱配送が、ほぼできません。
ご注文いただいた商品を無事にお手元にお届けするため、
箒とほかの商品を同時にご注文いただいた場合、
複数個口でのお荷物のご配送になり、配送料も複数個口分を頂戴することをご了承ください。
送料に変更がある場合は、
弊店からお送りする受注確認メール(自動配信メールとは別のメールです)にてご連絡します。

–ホウキモロコシの栽培と箒づくり–
こちらでご紹介している箒は、ホウキモロコシの栽培から箒づくりまで
少人数の方々によって、一貫して手掛けられています。
春になると畑に種を播き、芽を出して成長していくホウキモロコシを見守りながら
間引きをしたり、雑草を取り除いたりと手入れをしていき、
草丈がグンと伸びて、人の背丈を優に追い越した頃、
真夏の暑い盛りに穂の収穫を行います。
ホウキモロコシの穂の状態を自分の目で確認しながら、
ひとつひとつ手で摘み取っていき、この時期に一年分の箒の材料を取ります。
ここで収穫されたものは、数日間天日干しをしてから、
箒のどういう部分に使うか、選別されていきます。
(「選別」は、箒の良し悪しを決定するほどの重要な作業だそうです。)
そして、材料の下準備があり、ようやく箒の製作に入ります。
炎天下での畑の作業や管理。
材料の選別、箒の仕上げに至るまで、ひとつひとつが丁寧に、
誠意を持って手掛けられていることが、箒を手に取ると伝わってきます。