富山県/すげ(菅) 菅笠 富士(38cm)・浅山(42cm) 2タイプ
笠 / 帽子 / 履き物
3,800円(税込4,180円)
タイプ | |
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富士(直径38cm) / 4,180円(税込) | |
浅山(直径42cm) / 4,620円(税込) |
サイズ(外寸) / 重量
/丸当付きの重さ200g
浅山タイプ:約直径42x高さ9cm
/丸当付きの重さ220g
こちらのページに掲載の商品は、どのサイズ・タイプにおきましても、
ポスト投函タイプの「ネコポス」配送はお選びいただけません。
上記のサイズは弊店への入荷分総量のうち、その中間値を表示しており、あくまで目安となります。自然素材を使った手作り品のため、表記サイズから2-3cm前後するものもございます。
収納するところがお決まりの際などは、サイズに余裕を持ってご注文いただきますよう、お願いいたします。
また、ひとつひとつの形・風合い・色味も異なります。
予めご了承いただいた上で、ご注文下さい。
お取り扱いについて
ささくれや破片でお体や衣類などを傷めないようご注意ください。
どの素材においても、できるだけ戸棚などにしまいこまず、風通しのよい場所で保管するようにしてください。
保管の際は、直射日光を避け、湿気の溜まらない、なるべく高い場所に置くと良いです。
雨や水に濡れたら乾いた布で拭き取り、風の通る日陰や室内でよく乾かしてください。
ほこりが溜まらないよう、たわしやブラシなどを使った定期的なブラッシングをおすすめします。

富山県高岡市は菅笠(すげがさ)の産地として知られており、
菅笠製作技術は国の重要無形民俗文化財ともなっています。
現在では作る方が高齢になり、出荷量も少なくなってきています。
昔ながらの日本に生えている植物を使っての道具は、
日本人の暮らしに合わせて作られています。
昔は田植えや農作業をするときには必需品とされていました。
長時間太陽の下で作業する時にも通気性が良く、
雨が降っても広い範囲を守ってくれる笠。
日本人の暮らしにとってなくてはならかったことが想像できます。
こちらのページでは、最もよく使われている、
横から見たときに富士山の形をした「富士」タイプ(写真左)と、
山頂からの長い裾野を想起させる「浅山」タイプ(写真右)の2種類をご紹介します。

基本的な作りはどちらも同じです。
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菅笠製作用に栽培したすげをよく乾燥させます。美しいクリーム色になります。 -
富士と浅山タイプは竹の骨ではなく、プラスティックの骨を使用し、そこにすげを巻きつけています。また、水が編み目に流れていくよう、中心部分には水をはじく茶色い紙がはさまれています。 -
内側の編み目です。横方向に骨を経由しながら、編みつけています。 -
内側の横方向に対して、外側は材料のすげを縦方向に敷き詰めて並べています。 -
それを糸で細かく編み、一つの笠を作っていきます。とても繊細な仕事ぶりが伝わってきます。これを縫える方が年々減っているとのこと。 -
縁を外側から見たところです。細い竹がぐるっと回してあり、芯材と結ぶことで縦方向のすげをしっかりと抑えています。 -
内側の縁作りも見事で、縦方向のすげを畳み込みつつ、編み流していきます。 -
頭に取り付ける部分、写真左の「丸当て(まるあて)」と、写真右の「五徳(ごとく)」があります。丸当ては読んで字の如く、頭に当てる(のせる)ようにして使います。五徳は頭にスポッとかぶるようなイメージです。五徳は男性でもかぶれるよう、少し大きめの作りです。 -
「丸当て」は耳にかける縄がついています。8の字にして使ったほうが安定します。 -
片方の縄には、このように綿の紐が取り付けてあります。これを使って、あごに結びつけます。 -
丸当てと笠本体を4箇所で留めています。結束バンドを使用しています。こちらは切らないようお気をつけください。 -
こちらは五徳です。同様に綿紐が付いています。かぶる部分、少し大きめの円周なので、大きい場合はタオルや手拭いなどを挟んで調節されると良いと思います。
それでは、両タイプをそれぞれご紹介します。
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こちらは「富士」タイプです。 -
直径は約38cmです。深さ13cmほどです。深さがあるので、目深(まぶか)にかぶりたい方にはおすすめです。特に丸当てを利用されると目深になります。 -
白いプラスティックの骨組みをベースにして、すげを編み付けています。中心には -
てっぺんの部分は「富士」の名の通りの形になっています。時折、頂点から放射状に出るすげが折れたり、切れていることがありますが、ご使用に問題ありません。不良品ではありませんので、予めご了承ください。 -
続いてこちらは「浅山」タイプです。 -
直径は約42cmです。深さは9cmほどです。直径がしっかりとあるため、広い範囲を遮光できます。 -
こちらはこげ茶色のプラスティックをベースにして、すげを編み付けています。 -
てっぺん部分は頂点がある形です。時折、頂点から出るすげが折れたり、切れていることがありますが、ご使用に問題ありません。不良品ではありませんので、予めご了承ください。
どちらのタイプも実用性には遜色ありません。
端的に違いを言うとすれば、比較的コンパクトなサイズで目深にかぶるのであれば「富士タイプ」、
一般的な形で広い範囲を遮光したいのであれば「浅山タイプ」というところです。
また、取り付ける「丸当て」と「五徳」も同様にお伝えすると、
- 男女や頭の形やサイズを問わず取り付けられるのが「丸当て」
- スポッとかぶれるフィット感がお好みなら「五徳」
丸当に比べると、五徳自体に高さがあるので、笠を浅くかぶるようになります。
丸当ては高さがないため、笠の中に頭が深く入ります。
※通常は「丸当て」タイプとなります。「五徳」をご希望の方は、備考欄にその旨ご記入ください。
備考欄に何も記載がない場合は、自動的に丸当て仕様でお届けします。

軽くて風通しよく涼しいと昔から使われている菅笠は、水や雪もはじいてくれます。
汚れたら、水でも洗えます。洗い終わったら、風通しの良いところに引っ掛けてよく乾かしてください。
菅笠というと、お祭りや舞台衣装、お遍路の際の衣装などと考えられがちですが、
こちらの「富士」や「浅山」は農作業用に作られた形ですので、日々の農作業やお庭仕事の時にお役立てください。
野外イベントの際にも使える本格派の菅笠です。
「富士」と「浅山」、それぞれご希望のタイプをお選びください。
