長野県/根曲竹 茶碗かご 浅 丸 中・大 2サイズ
椀かご / 水切りかご
14,000円(税込15,400円)
サイズ | |
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中サイズ/14,000円 |
SOLD OUT |
大サイズ/15,000円 |
サイズ(外寸) / 重量
丸の大サイズ:約直径27-31x高さ9cm(かご部分の高さ7cm)/190g
こちらのページに掲載の商品は、どのサイズ・タイプにおきましても、
ポスト投函タイプの「ネコポス」配送はお選びいただけません。
上記のサイズは弊店への入荷分総量のうち、その中間値を表示しており、あくまで目安となります。自然素材を使った手作り品のため、表記サイズから2-3cm前後するものもございます。
収納するところがお決まりの際などは、サイズに余裕を持ってご注文いただきますよう、お願いいたします。
また、ひとつひとつの形・風合い・色味も異なります。
予めご了承いただいた上で、ご注文下さい。
お取り扱いについて
ささくれや破片でお体や衣類などを傷めないようご注意ください。
どの素材においても、できるだけ戸棚などにしまいこまず、風通しのよい場所で保管するようにしてください。
保管の際は、直射日光を避け、湿気の溜まらない、なるべく高い場所に置くと良いです。
雨や水に濡れたら乾いた布で拭き取り、風の通る日陰や室内でよく乾かしてください。
ほこりが溜まらないよう、たわしやブラシなどを使った定期的なブラッシングをおすすめします。

長野県戸隠で使われる根曲竹細工は、
ざる、びく、目かご(茶碗かご)、箕(み)の4つを代表的な細工としています。
こちらはその中の1つ、茶碗かごです。
産地では「茶盆(ちゃぼん)かご」や「目かご」という名でも呼ばれています。
さらにこちらはその茶碗かごの技術を再度研ぎ澄まし、
材料をしっかり見定め、ひごを細めに丁寧に作り、
仕上がった形のバランスにも気を遣った浅めのかごです。
「茶碗かご」や「椀かご」と呼ばれるこちらのかご、
もとは食器を洗って水を切る、「水切りかご」として使われていたことと思います。

そこから時代は移り、台所の天板が木製からステンレスへ、
風通しのよい(ゆえにすきま風の通る)家から高気密の家へという
居住環境の変化により、洗った食器の載った水切りかごの「水分」が
行き場をなくしてかごの竹繊維に集まってしまい、
かごの底や、かご高台の縁にカビが生えるということが
今の環境においては、少なからず起こるようになっています。
そのため、こちらの茶碗かごは、「水切りかご」としてよりは、
洗ってよく拭いた(もしくはよく水を切った)器をさらによく乾かすためのかご、
または、よく乾いた器を伏せて収納しておくかご
という形の使い方をご提案しております。

もちろん、従来の通り、水切りかごとしてお使いいただくこともできますが、
ご自宅の環境をよくご確認いただき、十分に風が通る環境をつくり、
ご使用の都度、かご自体の水分を良くふき取り、乾かすなどのケアが大切です。

こちらのページでは茶碗かごの浅くて、丸い中サイズ、大サイズの2種類をご紹介します。
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2サイズとも基本的な編み方、作り方は全て同じです。 -
胴部分の編み目は竹細工の基本である六つ目編みにさらにひごを交差に刺した編み目です。戸隠エリアでよく使われる編み方です。 -
縁も編み目に合わせて巻かれています。芯材にも全て根曲竹を使用しています。また、全体のバランスを考えて、芯材の竹も細い竹を使っています。
すべての編み目に縁巻きが通っていることがわかります。 -
どちらのサイズも均等にきっちりと縁が仕上げられています。 -
かご部分の深さは7cmほどと浅めですが、お茶碗やお椀を伏せるのには問題ありません。 -
底の編み目は六つ目編みという六角形をかたどった編み方に、もう一本ひごを指す編み方で底づくりを強固にしています。最後にヒゲのように出ているひごを火で炙る処理をします。その際に、写真のような焦げ目がつくことがあります。不良品ではありませんので、予めご了承ください。 -
底部分は十字に2本の力竹が入っています。この力竹があることで、底の強度を増しています。 -
この底上げになっているかごは使い勝手がよく、食器類だけでなく、果物や野菜類を入れても下の通気性が保たれているため安心です。
それぞれのサイズをご紹介していきます。
それぞれを規則的で美しい編み目が連なっています。

山に自生している根曲竹を用いて、きりっとした丸を成形するのは、容易なことではありません。


茶碗かごのほかにもお菓子入れ、果物かごとさまざまなシーンでお使いいただけます。
底まで細かい編み目、上質で洗練された仕上がりです。
日々、目の届くところに置いておきたいと思わせてくれる籠。
同じような仕上がりの楕円タイプもございます→こちらから
いずれかお好みのサイズをお選びください。

<長野県戸隠の根曲竹細工>
江戸時代初期から戸隠中社地区の人々の生活の糧として始まりました。
平地が少なく水田がない戸隠においては竹が年貢として特例で認められるほど、
暮らしと竹が密接に関わりあっていました。
明治時代から昭和中期にかけては養蚕業に隆盛に伴い、
蚕籠(かいごかご)等の需要が高まり、生産量、職人数ともに最盛期を迎えました。
国有林から伐採の権利を借りて、材料採取は行われており、
大切な資源保護のため、春のタケノコの時期には乱獲されないよう「筍番」を
竹細工生産組合の組合員が交代で行っています。
そうした採取された根曲竹を表面を磨き、四つ割りされ、皮と身を分けてひごにします。
びく、ざる、目かご(茶碗かご)、箕の4つが代表的な細工とされています。
仕上がりの美しさと丈夫さ、そして根曲竹独特の温もりを感じる実用品の数々は、
現代でも広く愛用されており、色味などが経年変化をする楽しみも味わうことができます。